ひとりで静かに哲学の時間を

使用カード:ハーモニアスタロット


今までとこれからの小さな境目

そこで

静かに ひとりで 考える


ゆっくりと 落ち着いて 自問自答する

大切な哲学の時間


自分の人生の柱

そのひとつひとつを 静かに点検する


しあわせとは何か

愛とは何か

自由とは何か

豊かさとは何か

友情とは何か

結婚とは何か

死とは何か

etc,etc...

柱の芯の光る部分を  落ち着いて 探り当てる


微かな光であっても

それら光の柱たちは 

あなたのこれからを支えていく


そして鮮やかに 新しい章の幕があがる

運命の歯車が回りだす



思考に濁りが生じてどこにいるのだかわからなくなったとき、まだかろうじて汚れのない部分を使って、薄暗くひんやりした森のなかをさまよい歩いている自分を想像する。だれかが通った径はあるけれどそれも中途で消えて、あとは勘を頼りにほとんど手探りで進んでいく。そうするうち、いつしか薄闇を抜けて、木々のまばらな空き地に出る。森を抜け出てあたらしい世界に入り込むのではなく、不意にあらわれたその空白にたたずむ。(p.190)


「考えるということは、森のなかの空き地を探しに行くことだ。」『にんじん』や『博物誌』で知られるジュール・ルナールが、一八九四年三月二十八日に記した『日記』の一節である。木々のあいだの空き地を複数形にする理由を、私は理解できていなかった。空き地はひとつではないのだ。光の差すポイントはいくつもあって、しかも予想できないタイミングで出現する。(p.191)

堀江敏幸『定形外郵便』森のなかの空き地を求めて より


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